狗骨科

Japanese

を用ひ、木曽あたりハもみの葉を用う○和名抄に黄芩、訓同し、大同類聚方にやまひゝらぎとす、巴戟天をやまひゝらきとよめり、共に味の苦きによりて口ひゝらくの義なるへし、【和訓栞　中編巻二十一／○ひヽらき、記に比々羅木と見えたり、ひヽらきの記に比々羅木、字鏡続紀并杜谷樹をよみたり、順抄木類に本草云、黄芩、注に和名の比々良木、漢語抄云、杜谷樹注に杜音江、和名上同一云巴戟天、草類に出してヒヽラキと注し、ヤマおもふに記のヒヽラキは即杜谷樹にして枸骨なるへし、游清云、按るに古言に疼響疹胗（ヒヽラクヒヽクヒミクチラリ）なといふは今の俗にヒリヒリイタム、ヒリツクなといふと同し、かなたこなたヒヾキイタムをいふ、杜谷樹（ヒヽラキ）の葉ハかとかとしき物にて心もなし、手なとふるれは針如刺の人をふとさしていよいよ動痛（ヒヽラク）ゆゑにかくハ名付しなるへし蕁麻をイラクサともイタイタクサともいふと同し例也、是も葉に刺有て人をさすゆゑに此名あり、字鏡に〓をイラムシといふも今の毛虫にて此毛にふるれハいといとヒヽラキて堪かたきもの也、是等にてヒヽラキの名義をさとるへし