柿樹科　柿譜

Japanese

て酌量あるへし、該実を把き取り、蔕を除去し、細に搗き砕き、陡然（すみやか）に得んとならは薑擦子（わさびおろし）にて檑り下ろし、直に木綿の裂にて榨りとるへし、其割合ハ柿実一斗に水二升五合許を混和して桶に盛り、一両日経て時日余り長きハ腐敗するの恐れあり、之を搾り取り、而して渣滓も亦少しく水和をし、尚二三日を経て再ひ搾り取る時ハ、下等の柿漆ハ得らるゝものなり、既にして而して得たる所の柿漆をハ可及的密封して空気に触れしめさる様甕若くハ桶に盛れて貯蔵し置へし、夏気には焦るの恐れあれはなり、或人の曰く、甕若くハ桶に盛れて土中に貯蔵するを以て良法とすと、或ハしからん、宜しく試むへし、【農芸志林】、右ハ明治十六年二月十日報知新聞ニ出／椑柿、シブカキ、シブキ、アヲサ、アヲソ、宇治郡山号ナリ、シブヲトリ出ス、布デコシタハ一番シブト云、上是、カスニ水ヲツギシボリシヲ二番シブト云、下是、忠右、柿■也（■注）、○シフカキノ大ナリ、塔柿ト云、柿（■）、○ニノミ■、ほノ草也、コシブカキト云、○（集）頌■ハキザワシ也、甘カキニシテ■■也、木ノ上ニテ■■トアリ、置ス、△陳柿【邵武府志】、青柿【農■■■】