柿樹科　柿譜

Vol. 082 柿樹科　柿譜

Japanese

○甘柿の製法、豊前豊後地方ハ夥しく渋柿を産する所にて農民の甘柿を製するにハ柿実を沸湯したる灰汁に浸して其渋を抜くことなりしが、豊後国大座郡内山村宇薄惣五郎氏ハ今少し簡便なる渋抜きの法あらんと種々工夫をなし、遂に柿樹の根際に振滓（ふるひかす）（油滓）を埋（う）め置けバ、其翌年の結実より甘柿となることを発見せしと云ふ、果して然る結果を得べきものにや、実験せざれバ保証せず、明治十九年四月十六日、【朝野新聞】／あまぼし、柿にいへり、あまだなにて乾たる也、烏柿也といへり、【和訓栞　中編巻ノ一】ニ出／○柿をとるのに、小枝を折（おる）な、なりたあしたに年きくい、【勧農俚謳集　第二十五号】

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