梨譜

Japanese

梨及ひ林檎蜜漬の法、十五年七月廿九日、東京日々新聞農商諸信、余癸酉歳洋行中、梨と林檎との糖蔵ハ一たひも食せす、蜜漬ハ航海の時英仏の船中に於て屡食シ、英仏僑寓中にも食す、此方法ハ梨及林檎の半熟するを採り、疵なきを撰み、悉く皮を剥き、姑く清水中に浸し置き、菓中の甘酸を消脱して水気を乾し、蜜中に浸し一七日を経て別に壜或ハ磁壺に精製の蜜を入れ、其中に菓の能く蜜を滲入するを納れて口を密封し暗所に置く、月を経て食すれハ其味佳し○薑も初め蜜蔵して二個月を経る后能く拭ふて抽皮を貯る如く白糖を表し器に充しめ密封して暗処に貯ふ／【斉民要術　巻四】、〓梨、広都李、豪梨、其他諸梨ノ説アリ