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桜譜

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"桜譜" owned by Nagoya University Library, retrieved from Ito Keisuke Collection(https://da.adm.thers.ac.jp/en/item/n002-20230901-07236)
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ID
M2005033016243822120
Collection category
  • 錦窠植物図説
Title
桜譜
Other title
Vol. 047 桜譜
Volume
047-136
Language
Japanese
Translation
花譜云、桜、ひとへ桜春分の後花をひらく、彼岸桜より十日ばかり遅く、又八重桜にさきたつ事十日斗なり、花のときは所によりて遅速あり、吉田の兼好ハひとへ桜をめてしか、花の盛は立春より七十五日の由、徒然草にかけり、されとも今平安城のひとへ桜ハ立春より六十五日をさかりとす、年の寒温によりて遅速あり、さむき年ハ立春より七十五日にもさかりなるへし、吉野山の桜も立春より六十五日をさかりとす、これ又年の寒温によりて、遅速ハあれとも、大やうハたかハす、吉野山の町より上の方ハ六十五日よりハ遅し、よしの山ハ皆ひとへ桜なり、ふもとよりさきそめて、やうやくのほる、奥の院まての間、凡花のさかり三十日ばかり也、多武峯奈良には八重桜おほし、桜ハいにへしより日本にて第一賞する花なり、故にたゝ花と称するハ桜なり、からの洛陽にて牡丹を花と称し、蜀にて海棠を花といふごとし、文選の沈休文か早(つとに)発定山詩王荊公か詩に山桜をつゝれり、文選の注に山桜ハ果の名、花朱色火のことしとあれは、日本の桜にハあらす、からのふみに日本の桜のことくなるハいまたみず、長崎にてから人にてたつねしにもなしとこたふ、朝鮮にハありといふ、凡桜ハひとへを以て本とす、故にたゝ桜と称するハひとへ桜なり、山桜といふハ/七
Original Owner
Nagoya University Library
Source
Nagoya University Library
Material type
JapaneseClassicalBook
Image
colour
Collection

Ito Keisuke Collection

The Ito Keisuke Collection belonging to the library attached has a collection of 188 manuscripts by Keisuke Ito, who is called the father of modern Japanese botany.
Original Owner
Nagoya University Library
Rights
Metadata Rights
Use of Content