薔薇科　杏譜

Japanese

果木類、杏（アンス）杏子ノ華音ヲアンツウト云、コレヲ轉シテアンヅト云、カラモモ、古名、記聞ニ詳ナリ、（纂）杏仁薬肆ノモノハ梅仁ヲ混ス、撰ブベシ、本草原始ニ図アリ、圓ハ梅仁扁ハ杏仁也、又云形扁ニシテ円ナルハ杏仁ナリ、円長ニシテ光ルモノハ桃仁ナリ、円ニシテ下長キモノハ梅仁ナリ／花鏡記聞云、杏花、アンスハナ、カラモモ、古名、○巴且杏（アメントワ）、○梅杏、酸キアンス、○沙杏、甘アンス沙ト云、果類ノ甘モノニハ皆沙ノ字アルモノ也、○木杏、汁少キアンス、○奈杏、赤クナラス、青イナリニ落ルト云、○金杏、白アンス上品也、微ニ黄色ヲ帯ブ、○深黄、如金橘モノ和産ナシ／杏梅、カラモモ【和名抄】、アンズ、唐韻杏子ノ音轉、アフリコス、唱南、種大ニシテ黄赤色ニシテ味甘キモノヲモチアンズト云、是金杏ナリ、熟シテ黄色ナルヲ白杏ト云、是則シロアンズナリ、一種千弁ノモノアリ、花アンズト云、実ヲ不結蘭山云、郡芳譜ニハ沙杏甘而多汁即世所称水杏ナリト云シ／杏、本草、桃砧（ももだい）又李砧に接べし、樹はぶんご梅によく似たり、花単にて紅也、又八重もあり、接根移樹肥皆梅と同し｛【草木育種】、朱書｝