梅譜　食用

Vol. 042 梅譜　食用

伊藤圭介

Japanese

頭痛に梅干をはる事、人皆しれり、是頭痛のみならす、すへてまかこりて痛によし、婦人（血、訂正）乳の結核（グリ■■）あるにしはり用ひてしはしは験あり、｛【本朝医談】、朱書｝、梅干ハ元来食料の物なれとも薬用種々の力あり、本網白梅の主治にいふ病症に梅干を用ていりしも効あり、又黒焼にして用る事あり、世間通用の梅肉丸、万外集要の消瘡丸の類これなり、兵法匹夫受用集に梅干ハ息相血止、船に不酔薬なり、湿気をも払ふものといへり、佐藤成裕か誤りしハ外国ハ皆青漬の白梅なり、此梅の性よろしからす、我国紫蘇を交て漬たる物、香味尤美にして天下第一なり、故に遠く倭羅思留の国に到るまてこれを賞す、彼国人食料にハせす、湯にひたしてのむ、頭痛

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