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漆樹科

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"漆樹科" owned by Nagoya University Library, retrieved from Ito Keisuke Collection(https://da.adm.thers.ac.jp/en/item/n002-20230901-05684)
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ID
M2005033015542819069
Collection category
  • 錦窠植物図説
Title
漆樹科
Other title
Vol. 034 漆樹科
Volume
034-110
Language
Japanese
Translation
豆櫨と名付、最上なり、実の形のみならす、木も枝多く出し実の房も一処に聚て毎年年切れとなく又風雨のさわりなく例年同様に実る、是を穂として接くへし、又此実は核も至て小にして蝋の出目多し、此木を百本植て下木五百本に向ふと云、凡十月の末実を採収日乾して石臼にて粗皮を去て核許を取り川にて能洗ひ蝋の気を去り筵に包み湿地に置き常に水気ある様にして置き能肥しらたる畠に畦を広く三四尺に作り上覆して蒔き、彼岸より四月頃に蒔もあり、寒中なれば悉く実るを云、其蒔くには■の如く散し随分間広をよしとす、本法には恰歩に三合蒔をよしとす、早く芽を出すは悉く剪み去るへし、其勢分強して生出す、皆雄木なり、尤台木にするも宜し、遅く生出さるは雄木なり、苗長し、三四寸になりてぬき去りて間広にして此畦にて二三年も置き肥して山野の空地或路傍なとに移植へし、真土を上とす、沙雑石地も宜し、平畠なれは一反に二十本より廿四五本にて宜し、皆五の月に植て此間に作物を為す事何にてもさわりなし、此地に右の苗を植るには二月彼岸の中頃迄よし、凡寒暖の土地の不用あるとも芽の先少し動き青み有時を時節として皆掘紀随分穴を大に掘て植付水を澆き大切に植べし、大抵に活きたるを見て干鰯油粕を肥に入るれは尤長し易し、凡生したる年より四年にして穂見とて実始て結ぶあり、又肥次第にて六七年して一尺三四寸廻りになるもあり、三年にても又同様に長したるあり、何も成実の木には毎歳肥を入るへし、凡上枝の多く指したる下根本より二尺も隔て厩の藁肥を入又は干鰯三合位又油粕二合位寒中に入れは其実十倍なり/四
Original Owner
Nagoya University Library
Source
Nagoya University Library
Material type
JapaneseClassicalBook
Image
colour
Collection

Ito Keisuke Collection

The Ito Keisuke Collection belonging to the library attached has a collection of 188 manuscripts by Keisuke Ito, who is called the father of modern Japanese botany.
Original Owner
Nagoya University Library
Rights
Metadata Rights
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