梧桐科

Japanese

同、文政元戊寅の七月木綿の種を得て地下にす、十日を経て貝割葉、草木実より初て出る葉、を生す、二葉対生し、草綿の笛に似て尖り数日を経て一葉を生す、形推の葉に似て光沢あり、又一葉を生す形一茎二葉或は三葉を生す、形牡荊或は大麻の葉の如し、これ全葉之其後寒に向ひて遂に枯り、同、栗本氏の図にして其形大麻の如く互生して一茎七葉をなせり、其花の形状は詳かならす、同、同氏の図にして実の形蘿藦に似て大に二弁に開き中より綿を吐せり、同、同氏の図にして琉球に生る物といへり、葉の形前条より大に広く厚しといへり／送蜀客【絶句類選四】、蜀客南行祭碧雞木棉花発錦江西山橋日晩行人少時有猩猩樹上啼／漠々風吹不散鷓鴣飛出木綿花、明王鉱句【絶句類選巻十九ノ十丁】