錦葵科

Japanese

扶桑、ふつさうけ、琉球むくけ、福桑【広東新語】、菩薩豁那【中山伝信録】、和産なし、琉球より来る、暖国の産ゆへ寒を恐る、冬は窖中に養はされは必す枯る、葉互生して形状桑の葉に似て小く深緑色面脊ともに光沢あり、夏月梢又枝の間に花を開く、形状木槿に似て大く深紅色にして光沢あり、一種、樹葉ともに前条の如く花の形状も又前条の如くにして黄褐色、本に紅色を帯るもの、一種、樹葉ともに前条の如く白色にして本に紅を帯るもの、一種、樹葉ともに前条の如く花黄褐色にして本に深紅を帯千葉なるもの、一種、樹葉ともに前条の如くにして花深紅色千葉なるもの、一種、樹葉ともに前条の如く花黄色千葉なるもの、一種、樹葉ともに前条の如く花正白色千葉なるもの、仏桑花、花千葉にして紅なり、牡丹に似たり、其大きさ手まりの如し、是又薔薇の類也、しゆうひにくらふるに葉ふく枝みしかし、四月よりひらけて九十月に至る、虫多し是をとるへし、正月あるひは梅雨のとき枝をさすへし、よく活く【花譜】／｛潅、朱書｝／幾樹猩ノ紅鬧仏桑、【吟古鏡斎集　巻十三ノ二十丁】／木槿皮（ムクゲカハ）〈因幡国智頭郡智頭〉、【日本地誌提要　五】／ハマバウ、方言モンテンハオー、此中心先年武田昌次氏恵種、中心黒ナラズ／一、同類、小笠島産