烏丸資慶卿和歌詠方

元奥書「右資慶卿より片かなを以是をかきて細川丹州行孝につくると云々」「此一冊本書はかたかななるを人の望によりてあらためうつしあたふる也此卿は烏丸一家の名匠にして法皇後水尾院殊に御感の歌人なり五十二歳にして逝去辞世に／さめにけり五十の夢に見しはなにたつたのもみちみよしのゝ雲／此よみかたおそらく定家卿の一紙抄にをとるましく有かたきおしへなるへししんせつならさる輩にみたりに書写をゆるし給ましく候あなかしこ」。来田親岑（有親）書写本。