松平乗邑家中日記覚

志摩鳥羽城主（宝永７年より伊勢亀山城主）松平（大給）乗邑家中の某人による、宝永２年７月１３日より正徳４年１２月２５日までの記録書。国元に於ける家中への申し渡し等の覚書を中心とする。記事の一部。宝永２年８月２７日、殿様初入部着城。同４年１０月４日、大地震、城中へ「潮上り」侍屋敷水破。同５年５月７日、「於詰所猥成書物取あつかい申候由風聞有之候近習外様ともに番所猥に無之様に慎可申事」。同７年正月２６日、江戸城に於いて亀山への所替仰せ付けられ、６月１１日引っ越し。正徳元年１１月４日、「朝鮮人之儀かりそめに不存念入候而会釈専要に候存之外日本人に馴候躰に有之候之間猶更心安だて不仕候而帰国之刻も来聘之節之通万事相慎念を入取斗可申候事」。同３年４月８日、「御家中屋敷塀に子共絵又はむた書抔いたし候之由左様之儀不仕候様に親々江可被相達候」。同４年７月１３日、「町奉行申候はほんのおとり十四日十五日十六日場所福泉寺誓昌院庭にておとり申候事」。