清家秘流神託宣言集

上代より近世初期までの諸家（神を含む）の名言を集めた書。漢字かな交じり。言説の外に逸話を含む。細字で略伝の注記あり。（上冊）神明部（天照皇太神宮・誉田八幡・春日大明神～枚聞（ひらかた）大明神・和多都美大明神・大織冠等４４の神々の神託）、人皇并親王部（神武天皇・孝霊天皇・彦五十狭芹彦命～正親町院・彦胤法親王・後陽成院等３６名）、公卿部（大織冠鎌足・不比等・伊賀麿～藤賢房・藤実敦・藤光豊等２７名）、武家部（道臣命・彦五十狭芹彦命・太彦命～豊臣市松丸・源龍武丸・源鶴丸等４７名）、（下冊）貴女部（天豊津媛・押姫命・御間城姫～忠和門院・興子・藤子等３９名）、釈氏部（聖徳太子・聖宝・定恵～道喜・良恕法親王・堯然法親王等１０３名）（一部重複あり）。記述の例、「（後陽成院）人主の諸道をしらさるはやふれ笠のことく大木のかれたるかことし」「（豊臣秀吉）公聚楽の亭の門前に冨ておこれるもの久しからすと書けるを見て山中山城守をして書せらるおこらすとても久しからす」。