松柏科

Vol. 134 松柏科

伊藤圭介

Japanese

イヌマキ、羅漢松【閩書南産志】、五月十六写、イヌマキ、クサマキ、イヌマキハ高ヤマキヨリ葉扁ク深色、実僧ノ形ニ似テ熟シテ赤色○古歌ニ詠ルマキハ杉ナリ、マキノ葉マキノ戸アリ、日本ノ古書柀ヲマキト訓ス、柀ハ字書曰杉也、古ヱハ杉ヲマキトミルニヤ、故ニ杉ニ対シテ羅漢松トス、今ハ通称ニハマキト云、其実小指ノ大サ程ニシテ人ノ形ヲナシ、僧ノ袈裟ヲカケタルカ如シ、故ニ羅漢ノ名アリ、日本紀、旧事記、順和名抄、皆柀ヲマキト訓ス、和名抄曰、柀木ノ名、埋之能不腐者也、又日本紀、旧事記ニモ柀ヲ用テ棺ニ作ル（者也、訂正）ヘキ云ヘリ、久ク朽サル故ナルヘシ、仙如（マキハタ）ト云者、此木ノ皮ナリ、水桶ノ洩リヲ留ル、木曾山中ヨリ多ク出ス、按園ノ帖／マ十七

マツ綱マキ科

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