紫葳科

Vol. 093 紫葳科

伊藤圭介

Japanese

百廿八、紫葳―（科）、｛キサヽゲ、朱書｝／梓弓の事、梓弓、古事記、三代実録、延喜式、万葉集、古今集其外古書ニ見へたり、梓の木にて削たる丸木弓なり、あつさハ江戸にてしぼくとも、木さゝげとも云木也、和名抄に梓和名阿豆佐と有り、葉も身も木も桐に似たり、｛【四季草】、朱書｝／きさのき、［字］黄芩、［和玉］橒、キサ、｛【動植名井】、朱書｝、［拾遺物名］きさの木、いかりゐの石をくゝミてかみこしハさきの木にこそおとしさりけれ、同、きさの木のはこよとゝもふしほやくあまの絶をねは渚の木の葉こ■■てそちる／キサヽキ、和訓抄ニナシ／一、梓弓、古事記、日本記、三代実録、延喜式、古今集等に見へたり、是梓の木にて削たる弓也、梓、和名抄阿豆佐とあり、一名にかはらひさきとも云、また梓木としるによミてしぼくとも云、又角豆の如くなる実なる故、木さゝげとも云ふ、身木も葉も桐に似たり、木理細にして櫨（ハゼ）に似たり、色ハ白し、梓木の実ノ図、是を木さゝけと云、長八九寸斗、中ニ毛ノ如クなる物あり

ゴマノハグサ目ノウゼンカズラ科

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470.3-I-93(110)