棟科

Vol. 023 棟科

Japanese

よれり、〓をよむは樗を悪木なりと注せるによれり、倭字也、新撰字鏡には〓もよめり、松岡翁の説に楝を苦楝とは別也、苦楝は近年和州より出たりとて、今黄楝樹といふ物にや、○土右記に俘虜貞任重任経清等か首各挿鋒植之至西獄〓樹梟之と見へたり、悪木の義を取成へし、磔（ハリツケ）を槐にするも悪木の義を取れるにや、○壒嚢抄に涅槃教に維婆樹といふあふちの木也、其虫を維婆虫といふ、苦楝とてにかきを楽むをもて五欲に着するをたとへたりと見へたり、○あふちの関は信州伊奈郡にあり、阿智の転せる成へし、今猶中ノ関向関関の的場等の名遣れり【和訓栞　中ヘン巻ノ一ニ出】／○駆蚊法、四月間以楝樹花州葉陰乾同焼薫、上用青草少許蓋之【古今秘花　四ノ一丁】

古今秘花

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